「明日は7:30に起きなきゃ」
夜眠る前に明日の起きる時間気になりますよね!
翌朝目覚ましのなる直前7:29に目覚めた経験ありませんか?
すごい!体内時計が正常!!と、考える方がいるかもしれませんが、
実は体がすごいストレスを受けている可能性があります。
なんでストレスを受けるの?
起床する時刻意識して眠ると、その時刻の1時間ほぼ前から、血液中に新たな環境に適応するためのホルモン「コルチコトロピン」が増え、起床に備えます。
コルチコトロピンとは、精神的・肉体的ストレスを受けた時に、視床下部あるいはさらに上位の中枢から刺激を受けてコルチコトロピン分泌が増加し,ストレスに対応しようとします。
つまり、ストレスを受けている時に分泌されるホルモンが「起きないと」という意識に対して、分泌されているのです。
これは、寝ている間も「心身がずっと緊張し続けている証拠」です。
この「心身がずっと緊張し続けている」状態を「過緊張」と言います。
過緊張が及ぼす影響
「過緊張」は自律神経の乱れから起こり、交感神経優位の状態が続き、副交感神経にうまく切り替えられない状態です。
過緊張の症状とは
眠りが浅く何度も目覚める
寝起きなのに肩が凝り固まっている
暑くもないのに汗をかく
喉や胸に違和感・つかえを感じる
呼吸が浅くなる
目覚まし時計がなる前に起きる以外にもこの条件に当てはまると過緊張である可能性があります。
睡眠に影響を与える自律神経
「交感神経」と「副交感神経」は自律神経と言われています。
動かそう!と思って動かす手や足の運動とは違い、意思とは無関係に「自律」して、体の各臓器をコントロールしている神経です。
「心臓を動かそう!」「胃を動かそう!」と意識して内臓を動かすのは大変ですよね。
うっかり意識せず心臓が止まってしまっては大変です。
なので、自律神経は私たちの意思とは別に、自立して働きかけてくれます。
交感神経
交感神経は日中に優位に活動する緊張モードの神経です。
活発な活動に応じて全身に血液を送るため、心臓がドキドキとより一層働きます。血圧も上がります。このように交感神経は心身を興奮状態に置き、とっさの対応が必要なときにも備える体制を作ります。
副交感神経
「休息の神経」ともいわれ、夜間に優位に活動するリラックスモードの神経です。
心拍数を下げる、血圧を下げる、胃液や唾液の分泌を高め、消化を促進するなど心身ともに休息にふさわしい状態をつくります。
つまり、目覚ましのなる前に目が覚めてしまう人は、交感神経が優勢のまま眠りにつき、
眠りやすい副交感神経の状態にならず、戦闘モードのまま眠りに付いているのです。
これではゆっくり眠れませんね。
過緊張を引き起こしやすい人
「過緊張」は自律神経の乱れから起こり、交感神経優位の状態が続き、副交感神経にうまく切り替えられない状態です。
20台後半〜30代の働き盛りの世代によく見られます。
予定を目一杯詰め込んでしまう人、几帳面で何事にも一生懸命に取り組む人、真面目で疲れていてもつい頑張ってしまう人などが、過緊張になりやすいといわれています。
また最近は、長時間のパソコン作業によって過緊張になる人も増えています。
どれも日常生活を送るには、それほど支障がないく、忙しい働き盛り世代には放置されがちですが、悪化して「うつ病」の診断を受けたケースもあるので、早めに対策をしておくことが大切です。
目覚ましの鳴る前に起きてしまう人に試してほしいこと
寝る前に副交感神経優位の状態に鳴るように、対策をしてみてください。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
ウォーキングなどの運動をする
3食決まった時間にしっかり摂る
など、呼吸をゆっくり整えて心身の緊張を解いてリラックスすることが大切です。
副交感神経が優位になると、寝付きが良くなってぐっすり眠れ、心身の休息と回復がしっかりと行えます。
例えば、副交感神経には血管を拡張させたり、ホルモン分泌を増加させたりする働きがある。
血管が拡張することによって血液やホルモンが体中の細胞に運ばれやすくなる。
血液は、体内の細胞に栄養素を運び、細胞からの老廃物を受け取る働きがある。これによって、細胞は効率よく、栄養の吸収と老廃物の排出を行うことができる。
また、睡眠中には特に成長ホルモンが重要な働きをし、細胞の新陳代謝を促進し、病気の治癒、免疫力の向上、アンチエイジングなどの働きをするので、快眠は美容の秘訣です。